【ACTION】躍動する、在学生・研究者紹介

Number.007

葵祭・第62代斎王代として
平安貴族の典雅な祭礼を受け継ぐ。

政策学部 2年次生
富田 紗代さん

京都三大祭りのひとつである葵祭は、斎王代を中心とした平安絵巻さながらの華やかな行列が見どころ。斎王とは朝廷を代表して神に仕える女性のことで、かつては未婚の内親王や王女が務めましたが、現在は斎王代として京都在住の未婚の女性の中から毎年選ばれます。2017年、その第62代斎王代に抜擢されたのが富田さん。タップダンスが得意で、同志社女子中学・高校ではソフトボール部に所属していたというアクティブな彼女。斎王代に選ばれてからの心境の変化を聞いてきました。

葵祭への参列は
小さな頃からの憧れ。

実は以前、姉が葵祭の女人列に参列したことがあり、私もいつかと願っていました。中学1年でソフトボールを始めたのも一番上の姉の影響ですし、同志社大学に進学したのも姉2人が本学で充実した日々を過ごしていたから。ずっと姉の姿を追いかけているんです(笑)。しかしまさか自分が斎王代に選ばれるとは夢にも思っておらず、葵祭行列保存会から連絡をいただいた時は一瞬絶句するほど驚きました。斎王代は、京都の女性の憧れ。本当に身に余る光栄だと思っています。さらに今回は姉2人も女人列へ参列し、3姉妹そろって参列できたのも嬉しかったです。

平安時代のお姫様のよう
優雅な気持ちでタイムスリップ。

斎王代の髪型は雅な趣のおすべらかし、装束は華麗な十二単。お化粧や着付けなどの支度に2時間以上かかりますが、リハーサルのようなものは一切ありません。身を清める「御禊の儀」に関しては記録映像のDVDを繰り返し見て、すべての所作を確認しました。特に御手洗川に両手をひたす時は「顔を適度に上げ、時間も少し長めに」というご指示を受けていたので、優雅に見えるよう気をつけました。また京都御所から下鴨神社を経て上賀茂神社まで巡行する「路頭の儀」では、関係者から「あなたが思う斎王代を自由に表現してもらえれば」と言っていただき、笑顔を心がけました。斎王代が乗る腰輿(およよ)からは周囲がよく見え、吹き抜ける緑風も心地よかったですね。おかげで落ち着いて臨むことができました。

伝統文化についてもっと学び
多くの人を笑顔にしたい。

大学入学時には自分のやりたいことを見つけるために、分野を超えて幅広く知見を得ることのできる政策学部を選択。そして今回、斎王代という貴重な経験をさせていただいたことで、日本の伝統や文化の継承に関わる勉強にも取り組みたいと思うようになりました。今年の春から茶道を習い始め、十二単や振袖など着物の素晴らしさにも目覚めたところです。これからは自分の学びや経験を通じて、多くの人を笑顔にできるような仕事に就きたいですね。

  • ※学生の年次等は取材時のものです。

Number.007

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