NEWS

NEWS一覧

2023.12.07VISION2キャンパスライフの質的向上

字幕表示システムをSDA室に導入しました!

 本学は、2021年にダイバーシティ推進宣言を発表し、男女共同参画・ライフサポート、多文化共生・国際理解、障がい者支援、SOGI理解・啓発、の4つを中心課題としたダイバーシティに関わる取組を推進しています。
 障がい者支援においては、障害者雇用促進法および障害者差別解消法に基づき、本学では、聴覚に障がいのある教職員や学生に対する合理的配慮として、手話通訳やPC通訳等を行っています。現在、支援技術(Assistive Technology)機器による情報保障も含めた制度設計を視野に入れており、このたび京セラ株式会社が開発した字幕表示システム「Cotopat」を今出川、京田辺両校地のスチューデントダイバーシティ・アクセシビリティ支援室(以下、SDA室)において導入しました。
 本システムは、音声をリアルタイムで字幕として表示することができます。さらに文脈から同音異義語や区切りを認識し、適切な文字に変換することが可能な最新システムとなっています。本システムの活用により、従来は発言者の発話内容を把握するためには、発言者から視線を外さざるをえなかったのですが、当システムを用いることにより、アクリル板に発話内容が表示されることで、まるでテレビや映画を見ているように、発話者の顔の表情を見ながら、発話の内容を(瞬時の音声翻訳機能のおかげで)ほぼ同時に把握できるようになりました。
 大学内において、音声発話を視覚情報として可視化することは、障がい学生(障がいのある教職員)のみならず、広く学生、教職員に対しても、「迅速かつ正確な情報の伝達」に寄与するものと考えています。また教育機関として、情報保障を必要とする方が世の中におられるという「アクセシビリティ」の問題に学生が触れる機会は大変重要であると考えております。さらに学生が大学内でこのような支援技術機器を目の当たりにすることにより、ダイバーシティに関わる理解を促進するとともに、知的好奇心を刺激し、新たな学びに誘うことも期待しています。

Cotopatの紹介はこちら(京セラ株式会社)

関連情報

私立大学のダイバーシティ推進のための処方箋例はこちら

私立大学は、大学の規模、意思決定プロセスが大学によって大きく異なるとともに、建学の精神に基づく独自の伝統と文化、教育理念があります。私立大学の多様性と自主性を損なうことなくダイバーシティ推進を行うためには、個々の大学が、自大学の特色を活かしたダイバーシティ戦略を自ら策定し、実行することが大切です。このページでは、アメリカ(ハーバード大学、スタンフォード大学)、ドイツ(テュービンゲン大学)、タイ(マヒドン大学)、T.I.M.E. Associationから入手した好事例を同志社大学と上智大学が自大学の状況(症状)に合わせて、どのようにアレンジ(処方)してダイバーシティ政策に反映したかを処方箋例としてご紹介します。我々の処方箋例をご覧いただき、是非、皆様の大学の状況(症状)に合わせた処方箋作成の参考になさって下さい。
※文部科学省科学技術人材育成補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(調査分析)より

全学共通教養教育科目「同志社の良心とダイバーシティ」はこちら

2023年4月から全学共通教養教育科目にダイバーシティ推進科目である「同志社の良心とダイバーシティ」(秋学期・オンデマンド科目)を設置し、多様な生き方と価値観を尊重し、他者の立場に立って考えることができる人物の育成をめざしています。

  • VISION1
  • VISION2
  • VISION3
  • VISION4
  • VISION5
  • VISION6