Residential Learning Program (RLP) 潜入レポート Vol.2
〜 テーマ:LGBTQ とアート 〜
今回実施されたRLPのテーマは「LGBTQとアート」。
多様性を受け入れる寛容さが叫ばれる
現代社会において、LGBTQについて知り、
その視座から物事を見ることは重要です。
人種、性別、文化等、多様な違いや背景を持つ学生が
共に生活する国際混住寮・継志寮は、
そのような視点について学ぶ絶好の環境です。
学生たちは講演とディスカッションを通じて
アートと社会の繋がりを知り、
また作品を通して自身のLGBTQに対する
捉え方について考えを深めました。
プログラムスタート
講師を務めるのは同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授の菅野優香氏です。映画や現代アートにおけるジェンダーやセクシュアリティ、人種問題について研究されています。外国人学生も多数参加した今回のプログラムは、日本語と英語の両方で進行。講師が学生に問いかけ、学生からレスポンスが返ってくる場面も多く見られるインタラクティブな形で展開されました。
最後に
今回LGBTQに関する作品を通して、私たちは思った以上にアーティストのジェンダーやセクシュアリティについて勝手な偏見を持っていることを実感しました。そのことを少しでも自分自身で意識しながら改めてアートを見ると、今までとはまた全く異なった見方ができるはずです、と菅野氏。プログラム最後の「LGBTQの表現はアートだけでなく映画や小説の分野にもあるので、そういうものを通していろいろ考えてみてください。セクシュアリティやジェンダーを考えるためのとても有効なエクササイズになると思います」という言葉は、聴講者にとって自身のLGBTQに関する固定概念を見直すための大切なアドバイスになったのではないでしょうか。アートを見る時だけではなく、自分の周りの人や物事について考える際にも大切にしたい、そんな視点を教えていただけたプログラムでした。