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2018.09.08VISION1学びのかたちの新展開

新島塾「合宿で鍛える知的基礎体力」

夏期休暇期間中、2019年度から開校予定の「同志社大学新島塾(仮称)」(以下「新島塾」。)の一部プログラムを試行した。新島塾では、「書を読み、友人や先生と語り、仲間と協働する価値を学ぶ」をコンセプトにした三つの課外の取組を基幹とし、正課と課外活動を組合せたプログラム編成を予定している。この試行では、新島塾を検討している「リーダー養成プログラム推進部会」で選抜した11学部24名の学生と共に、基幹的な取組のうち「合宿で鍛える知的基礎体力」を以下のとおり実施した。

■新島塾「合宿で鍛える知的基礎体力」
9月8日(土)~11日(火)に、同志社びわこリトリートセンターで3泊4日の合宿を行った。
本合宿では、松岡学長、佐藤優客員教授、野口範子生命医科学部教授、多久和英樹理工学部教授に加え、京都産業大学から招聘した東郷和彦教授が講師となり、「日ロ外交」、「ゲノム編集」、「AI」という学際的、文理融合的なテーマのセッションを設定した。
初日は、松岡学長と佐藤客員教授から、新時代のリーダーとしてどのような人物に成長して欲しいかという期待が述べられた。学長からは「第4次産業革命、ソサエティー5.0への移行にあたって、狭い専門分野の知識や技術だけではやっていけない。文理融合した総合知を身につけ複雑な社会情勢を読み解く力を身につけなくてはならない」との強いメッセージが伝えられ、その後は学長と学生との討論が展開された。
2日目以降、学生は、合宿前の2週間で読み込んだ課題図書(計5冊)を題材とする各セッションで講義を受け、確認の小テストを繰り返した。夜間にはレポートを作成し、翌日に発表、討論する密度の濃い合宿となった。佐藤優客員教授からは、講義を理解し自分の考えがあるにもかかわらず、質疑応答やディベートで全く発言しない学生に「ディベートのときに何も言わない人は存在しないものと見なされる」と厳しく発言を促される場面もあった。また、思いつきで発言し、押し出しの強さをリーダーシップと勘違いしている学生には「客観的知識が欠如して持論を通そうとしても説得力がない」と系統的読書の重要性について指導がなされ、緊張感のある雰囲気の中で合宿は進行した。豊かな経験に裏打ちされた講師陣の指導を受けた学生は、生半可な対応では解決できない現実社会の厳しさと物事の本質を冷静かつ複眼的に考察する重要性を知る良い機会となった。

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