2018.11.17学びのかたちの新展開
11月17日、京田辺校地恵道館203教室にて「安全安心のための課題解決力をもった良心を手腕とする高度技術系職業人養成プログラム」の開設記念シンポジウムを実施し、学生、企業等の関係者、教職員など約70人が参加しました。
本学理工学研究科機械工学専攻では、従来より安全・安心を重視した機械の設計ができる技術者を養成するため、高度で実践的な教育研究を行う「安全技術者養成コース」を設置しています。2018年度「ALL DOSHISHA 教育推進プログラム」にて「安全安心のための課題解決力をもった良心を手腕とする高度技術系職業人養成プログラム」が採択されたことで、2019年度からは機械工学専攻だけでなく、理工学研究科全専攻に展開するため、本シンポジウムでプログラムの内容を広く学生や教員に周知しました。
交通安全環境研究所の河合英直氏の基調講演において、自動運転の安全基準策定には、技術者だけでなく人文系を含む多様な分野の人たちの議論が必要となるという観点から、分野横断を目指す本プログラムの目指すところは、大変素晴らしいというメッセージが贈られました。また、製品評価技術基盤機構の吉津兼人氏からの基調講演では、本プログラムの基幹に関わる各種の工業製品の事故事例解析と製品の改良に関する重要な指針を頂きました。プログラム責任者である千田二郎教授からは、カリキュラム内容の説明がありました。インターンシップ体験談では、本プログラムの前身にあたる「安全・安心技術者養成コース」を修了し、社会人として活躍している修了生と、現履修生による海外での安全実習の体験談が話されました。修了生からは、本コースで学んだことが、現在の仕事に役立っていること、また、現履修生からは、海外との文化の違いを知り視野が広がったことが、研究活動にも深く影響を与えているとの発表がありました。
最後に長年インターンシップの受入先として協力いただいている企業より安全事例の話を頂きました。各企業から安全・安心に関する取り組みや事例紹介が多角的な視点で紹介され、安全・安心は永遠のテーマであるという話があり、盛況のうちにシンポジウムは終了しました。