2018.12.13学びのかたちの新展開創造と共同による研究力の向上「国際主義」の更なる深化
同志社大学では、2018年12月13日、フランス国立社会科学高等研究院(L' Ecole des Hautes Etudes en Sciences Sociales; 以下EHESS)より、アントネラ ロマノ副学長、セバスチャン・ルシュヴァリエ教授ら8名の研究者を迎え、研究交流をおこないました。
松岡敬学長、G.Poole副学長、和田喜彦EUキャンパス室長を交えた懇談では、同志社大学EUキャンパスとの連携を含めた、ヨーロッパでの協力体制の強化とあらたな研究交流についての議論がなされました。
午後は地域研究、福祉・ジェンダー研究、社会経済学・社会学・歴史学・人類学研究にわかれて、各分野の研究者、博士課程学生など20名が参加したワークショップを開催しました。WSはそれぞれの研究者が自身の研究を紹介し、EHESSの研究者、学内の研究者と共に興味深い議論が行われ、共同研究のプロジェクト創出や相互訪問による研究交流の実現についてディスカッションを行いました。またEHESS一行の訪問は、同志社の研究者が集結するよい機会となり、学内での学部を超えた研究者交流としても役立ちました。
研究における国際交流連携は学内外での研究の発展にとどまらず、本学の大学院生にとっても、世界トップクラスの研究者のテーマに触れる貴重な経験となりました。また国際連携事業をコーディネートするフランスの博士課程大学院生の姿にも刺激を受ける機会となり、研究、教育の両面に寄与する価値のある交流会となりました。
EHESSは社会科学に関わる様々な分野における研究および研究者養成を目的とするフランスにおける国立の特別高等教育機関です。今回の訪問を日本側でコーディネートされた社会学部藤本昌代教授は2012年に客員教授として、経済学部迫田さやか助教は2014年に客員研究員として現地との研究交流を推進されてきました。
同志社大学とEHESSとは2012年に包括協定を締結しており、交換教員制度を構築しています。2013年以降5名の教員のEHESSへの派遣実績、4名の同志社大学への受入れ実績があります。また、交換教員制度以外にも在外研究を含め複数名の教員の交流が継続しています。これまでの多くの学術交流を基盤にし、今後は、本学のEUキャンパスとの連携を含めた実質的な国際共同研究推進を計画し、さらなる教育・研究交流の強化を目指していきます。