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2019.09.06VISION5「国際主義」の更なる深化VISION6ブランド戦略の展開

マハティール マレーシア首相への同志社大学名誉文化博士贈呈式を開催

同志社大学(学長 松岡敬)はマレーシア首相のマハティール・ビン・モハマド氏に名誉文化博士を贈呈することになり、9月6日(金)に同志社大学今出川キャンパスアーモスト館において贈呈式を行いました。

マハティール氏は1964年に下院議員に当選し、教育大臣、副首相、貿易産業大臣などを歴任した後、1981年から2003年まで首相を務め、東アジア地域主義の推進に力を注ぎました。また、氏の発案で、1982年に始まったルックイースト政策は、日本とマレーシアの関係強化に貢献するとともに、マレーシア人の教育・訓練を通じて、マレーシアの経済成長や国家建設に寄与しています。2018年5月の選挙に勝利し、92歳にして再び首相に就任、同年11月には日本・マレーシア間の関係強化及び友好親善に寄与したとして桐花大綬章を受賞されています。2018年の首相就任後、マハティール氏は政府機関における汚職などの一掃、抑圧的な法律の撤廃や改正、司法機関の独立性の回復などの法・政治制度改革を進めています。
自由民主主義の後退が懸念される今日、同氏の改革努力は世界的な意義を持ちます。また、東アジア地域主義の促進、ルックイースト・ポリシーによる教育・国家建設の功績、法の支配の回復に向けた努力は立憲主義の擁護に向けられたものであり、それは同志社大学建学の精神である良心教育に連なるものです。このことから、今回、マハティール氏に名誉文化博士の学位を贈呈することになりました。
贈呈式では、松岡学長から「同志社大学の創設者である新島襄は、精神や品性の涵養、そして立憲政治を支える人材の育成を大学教育の要と定めました。人材育成、法の支配の分野におけるマハティール氏のこれまでの業績は、まさに同志社大学建学の精神である良心教育に連なるものです。今回の名誉文化学位授与を契機に、一層の協力関係を築いていきたいと思います。」と述べました。マハティール首相は「このような学位をいただき、皆さんに感謝するとともに、これからこの栄誉に恥じないよう精進したい」と謝辞を述べられました。

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