2022.11.03創造と共同による研究力の向上「国際主義」の更なる深化
2022年11月3日(木)、来日中のFrank-Walter Steinmeierドイツ連邦共和国大統領が本学を訪問し、今出川キャンパス 良心館2階ラーニング・コモンズで開催された気候変動に関するパネルディスカッション「25 years after the Kyoto Protocol – Progress and Challenges (京都議定書から25年―進歩と挑戦)」に出席されました。
冒頭の植木朝子学長の歓迎の挨拶に続き、Frank-Walter Steinmeier大統領による基調講演がありました。大統領は、「地球を守るには、全ての国が結束のもと努力し、研究を進め、気候変動を抑制しなければならない。そのためにはいかなる危機があろうと京都議定書の精神を生かし、かつ超えていかなければならない。」と力強く述べられました。引き続き後藤琢也教授(本学理工学部)がモデレータを務めた、気候変動の影響と対策に関する日独専門家による討議及び本学学生とテュービンゲン大学同志社日本研究センター* の学生とによる専門家への質疑が行われました。討議では、京都議定書以降の進捗を振り返り、我々が何をすべきか、専門家のご意見を伺うことができました。さらに、学生による活発な質疑に答えて、専門家による気候変動防止策についての考えが紹介されました。大統領は、最後まであつい討議や質疑に熱心に耳を傾けられ、最後に後藤教授から「私たちは気候目標を達成するために、より速く、より広く、共に歩まなければならない。」という総括があり、本パネルディスカッションは締めくくられました。
今回のイベントを通じて、気候変動について様々な視点から考え、専門家とディスカッションできたことは、環境、経済、日本学等さまざまな分野を専攻する学生たちにとって新たな気づきと交流の機会となり、かつとても有意義なものとなりました。
※テュービンゲン大学(ドイツ)は、1993年に今出川キャンパスに「テュービンゲン大学同志社日本研究センター」を設置しており、同大学の日本研究拠点になっています。本学もまた、同志社大学にとっての初めての海外キャンパスとなる「同志社大学テュービンゲンEUキャンパス」を2017年度よりテュービンゲン大学構内に開設しています。