2023.06.26「国際主義」の更なる深化
2023年3月27日~6月6日の約2ヶ月間、アメリカ・カールトン大学(Carleton College)のオフキャンパススタディが本学今出川校地で実施されました。カールトン大学はアメリカ中西部ミネソタ州ノースフィールドに位置する私立大学で、リベラルアーツカレッジ部門では常に上位にランキングされている全米屈指のエリート大学です。米国国内では勉強熱心な学生が集まる大学として知られ、加えて同大学の教授は全米で「最も教育熱心」と評価されています。そして、カールトン大学と本学との交流の歴史は古く、1960年代初頭にはカールトン大学代表者と本学女子学生が共同で生活する女子寮『カールトン・ハウス』が本学に設置され、1972年以降は、AKP(Associated Kyoto Program)加盟大学として強い絆を構築してきました。
新型コロナウィルス感染症の影響で2020年から2022年まで実施が見送られましたが、今年は4年ぶりにプログラムの実施をすることができました。2023年のプログラムでは、17名のカールトン大学からの短期外国人留学生が「言語学と文化」をテーマに学びました。このプログラムでは、今出川キャンパスでの授業以外にも、京都市内は勿論、広島、東京等へ積極的に行動範囲を広げ、フィールドトリップを通して日本の様々な文化を自分自身の目で確かめました。広島へのトリップでは、平和記念公園や宮島を訪れる等歴史的な場所も巡り、日本についての幅広い知識の習得に努めました。学術的な知識だけでなく、居酒屋やラーメン、お好み焼き等の日本独特の食文化や、繁華街の散策・買い物やカラオケ等の日本の娯楽や若者文化、アメリカでは味わうことのできない「日本の日常」も積極的に体験しました。
また、本学学生が「同志社ピアーズ」として本プログラムにサポートボランティアとして参加し、カールトン大生に日本の暮らしのアドバイスをする等、重要な役割を果たしました。また、ランチや休日のアクティビティ等をカールトン大生と共にし、強い絆と友情を築いたようです。
アーモスト館ゲストハウスで開催されたウェルカムパーティーでは、カールトン大生から、この日のために練習してきた『Doshisha College Song』やCarleton Collegeの校歌のプレゼントがあり、素敵な歌声を披露してくれました。また、フェアウェルパーティーでは、カールトン大生が編集した日本滞在の思い出の動画を流し、感動的な締めくくりとなりました。
桜の咲く時期に来日し、初夏の若葉が生い茂る時期に帰国した留学生たちは、日本の季節の移り変わりも身を以って感じ、楽しみ、そして様々な経験と知識を得て、友情を築き、日本で充実した留学生活を送ったようです。
今後も数多くのカールトン大生が本プログラムに参加して、日本や京都、同志社大学の魅力を感じ、日本文化への理解を深め、両大学の学生・教職員が末永く交流できることを心より願っています。