2023.09.19ブランド戦略の展開
同志社大学(大学令に基づく旧制の大学)は、ちょうど100年前の1923(大正12)年4月に学部に本科生として、同志社女学校専門学部を卒業した4名の女子学生を受け入れました。旧制の大学において、学部の本科(卒業生は学士を称することができる)に女子学生を受け入れたのは、東北帝国大学理科大学が1913年(大正2年)に受け入れたのが最初です。その後も、本科に欠員がある場合に入学させる「選科生」(修了しても学士を称することはできない)や「聴講生」として女子を受け入れた大学はありましたが、本科生に女子学生を入学させたのは私立大学としては本学が最初でした。1920(大正9)年4月に大学令による同志社大学が開校して3年目のことです。1926年(大正15)年3月には、文学部(本科)卒業生19名のうち2名が女性として本学初の「文学士」となりました。
現在、同志社大学には11,368人の女子学部生が在籍しており、男女比で43.45%になっています。男子学部学生数の推移は1960年からほぼ横ばいであるのに対し、女子学部生数は定員増加分だけ増えてきています。人数が増えただけでは男女平等、女子学生に開かれたキャンパスになっているとは言えません。
本学では、初の女性学長である植木朝子学長の就任後、2020年度に「同志社大学ダイバーシティ推進宣言」を公表し、さらに2021年度に「ダイバーシティ推進委員会」を立ち上げました。以降、ライフイベントによる研究の停滞を取り戻すことを目的とする「研究者に対する復帰支援制度」やライフイベントと研究活動の統合・バランスを確保する「リサーチ・ライフ支援事業」、「性の多様性に対する基本方針」の策定や「学内文書のUDフォント化」など数多くの取り組みを実施してきました。
今回、男女共学実施100周年にあたり、先人たちの先見性や進取性を見直し、マイルストーンとして記念するとともに、ダイバーシティキャンパスを目指す同志社大学の未来と、個が輝くダイバーシティ社会の実現を考えるきっかけの一つとし、記念シンポジウムおよび企画展を開催します。
このたび男女共学実施100周年を記念して、特設サイトをオープンしました。 ぜひご覧ください!
また10月3日から開催しますハリス理化学館同志社ギャラリー企画展 「男女共学実施100年、社史開設60年、同志社ギャラリー開設10年、「女子学生の現在地―同志社大学のダイバーシティ前史」において、より詳細な資料展示を実施いたします。
さらに10月8日(日)の記念シンポジウムでは、基調講演に魚谷雅彦氏(株式会社資生堂代表取締役 会長 CEO)をお招きし、さらに、金谷末子氏(金沢工業大学客員教授:1958年度工学部入学)、小田美岐氏(プロゴルファー:1978年度商学部入学)と現役学生2名による特別座談会(司会:新関三希代教授(ダイバーシティ推進委員会委員長))を開催いたします。こちらもぜひご参加ください!
男女共学実施100周年記念シンポジウム(10月8日開催)についてはこちら
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