2023.12.01創造と共同による研究力の向上
同志社大学は、2023年度より、研究センターを核とした国際連携による研究の飛躍的な発展、研究活動を通じた若手研究者の育成、次世代の研究者を養成する教育プログラムの開発に取り組む研究プロジェクトを推進する事業(国際的教育研究拠点形成支援事業)を進めています。
研究プロジェクト公募の結果、国際的教育研究拠点形成支援事業として、下記の研究プロジェクトを推進することとしました。
IoT研究プロジェクト
代表者:佐藤健哉(理工学部、教授)
連携する研究センター:データサイエンス研究センター
2023年12月1日~2028年度末
※ 2026年度にステージゲートを設け、2027年度以降の継続を判断
様々なモノがネットワークで接続され相互に情報を交換し協調して制御する仕組みであるモノのインターネット(IoT: Internet of Things)の研究が活発となっています。いくつかの応用分野の中でも特に協調型自動運転やドローンなどのスマートモビリティ分野が注目されています。たとえば、現在(自律型)自動運転の商用化が始まっていますが、車両に搭載したセンサのみの周辺監視では死角などの危険性を検知できず、まだまだ事故率が高いことが問題となっています。
本プロジェクトでは、実際のモノ(デバイス)が観測する時間と空間に依存しリアルタイムで変化する状態をIoTのネットワーク経由で大規模に管理し協調して制御するためのシステムについて研究し、一例として協調型自動運転への応用を目指します。各モノ(デバイス)において取得したセンサ情報や生成した音声、映像等の大規模なリアルタイム情報を認識し処理するためのAI系アルゴリズムやデータサイエンス技術も含めて研究を進め、最終的にこれらを統合したIoTシステムについて実証実験を通して評価検証する予定です。また、ここでの研究成果に関して国際標準化を通して世界的に活用されることを目指すとともに、次世代を担う研究者、技術者を育成していく予定です。
最大2,000万円/年の研究プロジェクト費(拠点形成費)を支援
(参考)2023年度の公募情報