学生、教職員、そして卒業生も含めた
同志社に関わる全ての人々が一丸となって、
新たな時代を切り拓くべく進めるVISION2025。
多様なステージで個性を輝かせ、
活躍する「人」が大いなる飛躍の原動力です。
※所属・役職等は取材当時の情報です。
Supporters' Interview
人生をかけて挑むのは、
起業家精神を受け継ぐ次世代の育成。
DNX Ventures マネージングパートナー 兼 日本代表
寄付講座「アントレプレナーシップ論」開講中
倉林 陽さん [1997年商学部商学科卒業/2016年3月大学院
総合政策科学研究科技術・革新的経営専攻一貫制博士課程修了]
大学時代に最も力を注いでいたのが、バレーボール部での活動でした。自分より体格や実績に恵まれた他の選手に負けないよう、必死に練習に取り組んだ結果、4回生でスターティングメンバ―に入れたことは大きな自信になり、卒業後の私の挑戦の原動力になりました。また、私は目立たない選手でしたが、自分の役割を全うすることでチームの勝利に貢献し、皆で等しく感動を分かち合える経験を何度もさせてもらったことは、現在私がベンチャーキャピタルとして、投資先スタートアップを支援する姿勢に繋がっていると感じます。お世話になったバレー部に少しでも恩返しすべく、現在はスタッフの1人として、週末に様々な支援や応援をさせてもらっています。いつか大学日本一になってほしいと思っています。
卒業後はシリコンバレー駐在、MBA留学、米系ファンド等での勤務を通じ、一貫して米国のスタートアップ経営、投資手法を学び、現在も研究や講演、論文発表を続けています。こうした経験を母校の学生に還元すべく、同志社大学でDNX Ventures寄附講座「アントレプレナーシップ論」を開講しています。この授業の目的は、決して起業のテクニックを教えることではありません。様々な社会課題が累積する日本で、自ら率先してそれらを解決するという当事者意識を持って欲しい。そのために必要な奥深い思考力、心の持ちようや一歩を踏み出す勇気を授業で学んでもらえるよう意識しています。
国禁を犯してでも日本の教育を変えようと行動され、同志社大学の設立を実現された新島襄先生は、まさしくアントレプレナーでした。ここから第二の新島先生が誕生することを期待しています。
Supporters' Interview
多様性に満ちた同志社には
「出会い」がもたらす貴重な学びが
溢れている。
京都府京田辺市長
上村 崇さん [1995年法学部政治科卒業/
1998年大学院総合政策科学研究科修士課程修了]
政治家として仕事をするなかで、大学での経験が様々な場面で役に立っていると感じます。京田辺市長を目指すようになったのも同志社大学での出来事がきっかけでした。同志社の門をくぐった約30年前、1・2年生は私の地元である京田辺市のキャンパスに通っていました。「京都」=「文化の町」というイメージをもって全国から集まる学生たちは皆、まだまだ発展途上の京田辺にギャップを感じていたのを覚えています。学生たちに、愛する地元の良さが伝わっていないことが悔しく感じ、この町をもっと魅力的にするために政界を目指すようになったのです。
そんな想いを胸に日々勉強に勤しむなか、身にしみて感じた同志社大学の一番の魅力は、貴重な出会いに溢れているということでした。同志社だからこそ巡り合えた多様な人々との「出会い」が大学時代を通じての最大の収穫だったと痛感します。学部時代、ゼミの先生には「政治家を目指すなら現場を知った方が良い」と、ある政治家の方をご紹介いただいたことも。その方のお手伝いを通して「政治活動」に触れるなど、貴重な機会を多くいただき、生の業界を体感できました。大学で学習する理論と、現場での実践という両輪の学びが私の政治家としてのスキルを飛躍的に高めてくれたのです。また、政治理論に対する理解を深めるために進学した総合政策科学研究科は、所属する院生の半数以上が社会人でした。公務員から企業の要職を務める方まで、幅広い職種・役職の方々との学びを通して高度な理論の学習だけではなく、卒業後も続く多彩な人脈を得ることができました。なかでも印象的だったのは、ビジネスの第一線で活躍される方々が口にされていた「ただ人脈を広げるだけではなく、一つひとつのつながりを良いものにすることが重要」という考えです。市民全員の幸せを願う私にとって、「一人ひとりとのつながりの強化」は今も大切にしている基本理念の一つです。数多くの貴重な出会いを通してこのような学びを得ることができたのは、多様性を重視した新島襄先生の想いが受け継がれ、さまざまな価値観・能力を持った人が集まる同志社だからこそです。
さらに、新島襄先生の言葉も私を導く指針になってくれました。「わが校の門をくぐりたる者は、政治家になるもよし、宗教家になるもよし、実業家になるもよし、教育家になるもよし、文学家になるもよし。かつ少々角あるも可。」自由闊達な人生を応援する新島先生のこの言葉は、政治家という道を進むことに対する私の不安を払拭し、背中を強く押してくださいました。
現在は、京田辺市長となって2期目。若い人たちが京田辺キャンパスで学びたいと思えるように、これからも魅力的なまちづくりに邁進していきます。この町で、在学生、そしてこれから同志社大学の入学を目指す皆さんが、貴重な「出会い」を重ねてくれることを願っています。
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同志社での学び、出会いで蓄えた
「己の泉の水」を
信念に基づいて貫ける人であってほしい。
小説家
澤田 瞳子さん [2000年 文学部卒業]
学生時代は己の泉に水を溜める時期です。本を読み、知識を蓄え、多くの人との関わる中で満たされるその水が、いつ何に役立つかは分かりません。茫漠たる将来に、時に不安を覚えるかもしれません。ですが四年間に蓄えた水が豊かであればあるほど、その後の人生は大いなる実りを得ます。同志社ではしばしば、新島襄が遺した「倜儻不羈」の語が語られます。それが才気煥発で何者にも束縛されぬ精神を意味するのはすでにご存じでしょう。もっとも作家・司馬遼太郎は、「漢字にはときに同語反対義があって、倜はスグレルという意味と、正反対のオロカという意味とがある。倜儻不羈の場合、世渡りからみればおろかともいえる」と記しています。ならば真実の倜儻不羈とは誰が愚かと指さそうがなお、己の道を目指す濶達さとも言えるでしょう。在校生の皆さんが得た泉の水を豊かに、そして自らの信念に基づいて用いられることを――そして同志社がその精神を支える学び舎であり続けることを願います。
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学生が自分なりの「良心」に出会える
多様性に溢れた大学になってほしい。
株式会社資生堂 代表取締役社長 兼 CEO
魚谷 雅彦さん [1977年 文学部卒業]
2022年、資生堂は創立150周年を迎えます。様々な試練を乗り越え、悠久の歴史を刻む同志社と資生堂に共通するのが根底に流れる「良心」です。学生時代、海外で学ぶという高いハードルを前に躊躇していた私の背中を押し、留学を決意させてくれたのが新島襄でした。国禁を犯してまで留学に挑戦した姿に自分を重ね、「志」を実現する勇気を与えてくれたのです。在学中にその新島から教わり、刻み付けられた「良心」は常に私の基盤です。2019年に定めた資生堂の企業使命「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD ~ビューティーイノベーションでよりよい世界を~」は、社会の一員として我々が持つ「良心」を表現しています。
これからの同志社大学に期待するのは「多様性」。ジェンダーだけでなく、国籍や年齢も超えたダイバーシティーに満ち溢れ、学生が自分なりの「良心」、すなわち生き方と出会える大学になってほしいと願っています。私たち卒業生も、新たな大学づくりに貢献することができれば、それは大きな喜びです。
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学生時代に芽生えた、
常に世のため人のためを思う「良心」が
私の活動の原動力に。
トヨタカローラ新大阪株式会社 代表取締役社長
久保 行央さん [1986年 経済学部卒業]
大学時代、最も印象に残っているのがグリークラブで行ったヨーロッパでの演奏旅行です。海外遠征は、お金のない学生にとっては大変なイベントでした。支援してくださったのは現地の同志社大学関係者やキリスト教関係者。宿泊先の確保や会場の手配、集客等を有志でお手伝いくださったのです。この時に感じたのが、人のためにできることを考え、行動する「良心」を持つ大切さでした。社員をまとめる立場になり、あらためてその重要性を噛みしめています。
支部長を務める校友会大阪支部は「一国の良心となり母校、そして社会の未来の笑顔につながる活動をしよう」というスローガンを掲げ、活動しています。コロナ禍で苦しむ学生を助けたいという思いから、校友会として学生に対する食の支援活動を実施。自らが困難な状況にある中でも、人のためにできることを考えるのが同志社人の魅力です。学生の皆さんにも、周囲への感謝を忘れず、常に世のため人のために行動できる「良心」を持った人物になってほしいと願っています。
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同志社大学で過ごした4年間が
私のバックボーンであり、誇りです。
株式会社プリントパック 代表取締役社長
木村 進治さん [1994年 経済学部卒業]
大学時代の思い出の中で最も印象に残っているのは、卒業式の日にゼミの先生からいただいたアドバイスです。「自分が働く業界の5年後、10年後を見つめなさい」。世界や日本社会の未来について考えることに加えて、自らが仕事をする業界の少し先の未来を常に具体的に想像し、来るべき変化に備えて準備をすること。その重要性を教えてくださいました。お聞きした当初も印象的なお言葉でしたが、未熟ながらも経営という仕事に取り組ませていただく中で腑に落ちてきています。今も大切に心に留めています。
大学で過ごした4年間、そしてその中で学んだことは私のバックボーンであり、誇りとなっています。同志社大学は入学前から自分の中で一番の大学だと思っていました。良き友人たちと充実した毎日を過ごし、人生の指針を与えてくださった師と出会えたことで、この思いはますます強くなりました。新島襄から受け継がれた同志社スピリットを持った人々に囲まれて4年間を過ごせたことに、感謝しています。創立から150年の時が経とうとも、同志社の信念は変わらず受け継がれていると信じています。今後も在学生、そして卒業された方々が誇りを持ち続けることができるような大学であり続けてもらいたいと願っています。
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学生の挑戦を後押ししてくれた
自由な校風が今の私を形作っています。
株式会社ロゴスコーポレーション 代表取締役社長
柴田 茂樹さん [1979年 商学部卒業]
私が考える同志社大学の最大の魅力。それは「自由な校風」です。そのことを実感したのが、近隣の大学生を対象とした旅行企画を友人たちと立ち上げた時です。ゼロからビジネスを立ち上げるということ は当時の私たちにとって大きな挑戦でした。チャレンジ精神に満ち溢れた学生ばかりだったからこそ、そして自由な校風があったからこそ実現できたのだと思います。時には考え方の違いから対立することも。常に収益を上げることを優先していた私に、顧客満足度の重要性を教えてくれたのも共に頑張っていた仲間たちでした。彼らとのつながりは社会に出てからも切れることなく、今も続いています。社会は発想が面白く、話していて魅力的である、すなわち「人間力」のある人材を求めています。これは多様なことに挑戦するからこそ、身に付く力です。大学での4年間で経験した色々なことへのチャ レンジは、今の私の礎となっています。同志社大学はより面白く、魅力的な人物を育成すべく、様々な改革に取り組んでいます。我々卒業生と在学生の結びつきの強化もその一環です。学生の皆さんにはこれらの恩恵をしっかりと享受してもらいたい。そして、何物にも縛られない自由な空気の下で様々なことに挑戦し、本当の自分の姿を見つけてほしいと願っています。
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ビジョンを実現するためには、
校友の応援が不可欠です。
作家・元外務省主任分析官
佐藤 優さん[1983年神学部卒業 /
1985年大学院神学研究科博士課程(前期)修了]
同志社大学神学部客員教授
日本の教育は、大学入試制度が変わるときに大きく変化します。2021年に現在の大学センター試験にかわって「大学入学共通テスト」が始まる。国語と数学では、マークシート式の問題に記述式が加わります。さらに英語では「読む・聞く」に「話す・書く」を加えた四つの技能が試験されるようになります。全科目で考える力と実用性が重視される。現在の大学入試は1979年に共通一次試験(大学センター試験の前身)の導入によって作られた形です。その結果マークシート式の試験が普及しました。この方式だと受験者が正確な知識をもっているか否かについては判断できますが、思考の過程を検証することができません。また、記述能力が低下する。思考力や表現力を児童、生徒が主体的に育むことができないので、グローバリゼーションが急速に進み、変化が激しい社会状況に対応できなくなります。そのため2020年に大学入試改革と2020年度に小学校、2021年度に中学校、2022年度に高校の学習指導要領改定が行われるのです。この方向性は基本的に正しいです。
同志社の入試は、以前から記述式を含んだ、思考力、表現力を重視するものです。文部科学省が進めようとする大学改革の良い部分を同志社は先取りしています。時代が同志社に追いついてきたというのが現実です。同志社は、社会が急速に変化することを念頭に置いて、真に役に立つ学知を学生に伝え、高度な研究を行う態勢を一層強化しています。2025年に同志社は創立150周年を迎えます。この節目の年に向けて「同志社大学ビジョン2025」が掲げられました。このビジョンは、新島襄先生の志を21世紀に具体的に発展させるものです。ビジョンを実現するためには、校友の応援が不可欠です。母校のために皆様の具体的な支援と協力をお願いします。
Supporters' Interview
「同志社大学ビジョン2025」を
応援します
ダイキン工業株式会社
取締役会長 兼 グローバルグループ代表執行役員
井上 礼之さん[1957年経済学部卒業]
同志社校友会 前会長
同志社校友会会長※の井上礼之でございます。
我らが母校同志社は、2025年に創立150周年を迎えます。これを受けまして「躍動する 同志社大学」をテーマに「社会に有為な人材を養成・輩出する使命」を果たしていくため、150周年に向けた「同志社大学ビジョン2025」を掲げられました。
我々自らがオール同志社のもと一丸となって、母校の大きな発展飛躍を一層盛り上げていくように取り組んで参りたいと存じます。校友会会長としてこれまで6年間、母校と卒業生の生涯にわたる連携が一層強まるよう、特に大学との関係強化、支部との連携強化を最重点項目として取り組んで参りました。そしてようやくこれらの基盤が固まりつつある状況であると存じます。
今こそ我々卒業生33万人が母校に対して一致団結して協力すべき時と存じます。校祖新島襄が思い描いた200年の大計の礎となりますよう、同志社創立150周年に向けたビジョンの推進に、皆様方の温かいご支援・ご協力を心よりお願い申し上げます。
※所属・役職等は取材当時の情報です。