2025.09.04
文部科学省主催 「未来の博士フェス2025~知の挑戦者たちへ-未来を拓く博士の力~」にて2名の博士学生がポスター発表を行いました。
文部科学省は、9月4日、一橋大学一橋講堂(東京都)にて「未来の博士フェス2025~知の挑戦者たちへ-未来を拓く博士の力~」を開催しました。(共催:国立研究開発法人科学技術振興機構(JST))
同フェスでは、昨年度に引き続き、全国から選ばれた博士後期課程学生によるプレゼンテーションとポスターセッションの他、産業界、アカデミア、公的機関からのパネルディスカッション等が実施されました。
ショートプレゼンテーションは横浜国立大学、立命館大学、東京都立大学、金沢大学、奈良先端科学技術大学院大学、山口大学から、それぞれSPRING事業で支援を受けている学生の研究紹介があり、SPRING事業の委員長である早稲田大学教授 笠原博徳氏をはじめとするアカデミア、産業界、文部科学省などからの有識者とのディスカッションがおこなわれました。どの博士学生も研究活動に高い探究心で活き活きとして取り組んでいる様子が印象的でした。
本学からは、生命医科学研究科D3 池上葵さんが「慢性骨髄性白血病の新規ペプチド治療薬の開発」について、スポーツ健康科学研究科D2 戸澤博之進さんが「筋活動の至適方向における可塑性の検討」についてポスターセッションにて発表をおこないました。
ポスター会場は132もの博士学生の発表があり、常に多くの人でにぎわっていました。お二人のポスターの前にも多くの博士学生や関係者が立ち寄られ、熱心に意見交換がされていました。

会場の様子
また、工夫を凝らしたデモを行う展示や、来場者に★のシールをはってもらうポスターの評価などがあり、博士後期課程学生間や有識者との交流がさかんに行われました。
この経験を活かして、あらたな研究交流や融合研究へのチャレンジが期待できます。
詳細: 未来の博士フェス2025~知の挑戦者たちへー未来を拓く博士の力~
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未来の博士フェスに参加して
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生命医科学研究科 D3 池上葵
未来の博士フェスへの参加を通して、多くの方々に支えられて博士課程で研究に取り組めていることを改めて実感することができました。ポスターセッションではこれまでの研究成果を発表し、他大学の博士学生や企業の方々から面白いとの感想をいただき、研究をさらに発展させたいという思いを新たにしました。また、他大学の学生によるショートプレゼンテーションやポスター発表では、多様な分野の研究に触れることができ、視野を広げることができたと思います。特にショートプレゼンテーションでは、自身の研究にとどまらず、起業や博士学生ならではの課外活動に挑戦されている方々のお話を伺い、今後のキャリアパスを考える上で大きな刺激となりました。

池上葵さん
スポーツ健康科学研究科 D2 戸澤博之進
未来の博士フェス2025にてポスター発表を行い、多様な分野の博士学生や企業の方々と直接交流する機会を得ました。発表を通じて専門外の方々からの質問や意見をいただき、新たな視点から自身の研究を見直す契機となりました。また、代表者のショートプレゼンテーションでは、研究を実社会へ還元しようとする姿勢や具体的な実践例が紹介され、強い印象を受けました。さらに、博士課程に在籍しながら起業されている方や博士号取得後に多様な分野で活躍されている方々の話を伺い、博士人材のキャリアについて深く考えるきっかけとなりました。博士人材として社会的な期待を肌で感じつつ、自身の研究と今後の進路を見つめ直す有意義な経験となりました。

戸澤博之進さん