2025.10.29
6名のSPRING生がテュービンゲン大学との研究交流を実施
~Doshisha Week2025~"Challenges for Next-Generation Researchers"
2025年10月29日、30日の両日、ドイツテュービンゲン大学の新大学講堂(Neue Aula)にてDoshisha Week2025の研究交流イベントを開催いたしました。
‘Doshisha Week’とは、同志社大学およびテュービンゲン大学における同志社大学EUキャンパスが主催し、テュービンゲン大学と協力して、毎年テュービンゲン大学にて開催される両大学の研究交流イベントです。今年度のDoshisha Weekは、2024年度に引き続き、同志社大学大学院博士後期課程次世代研究者挑戦的研究プロジェクト(SPRING)支援対象学生の海外活動として一体的に企画し、テュービンゲン大学の博士学生との研究交流を実施しました。
同志社大学大学院からはSPRING支援対象学生の足立潤治さん(文化情報学研究科 D1)、岡邑舞子さん(生命医科学研究科 D1)、小林裕さん(生命医科学研究科 D2)、郭文静さん(社会学研究科 D3)、Nehal KHANさん(グローバル・スタディーズ研究科 D3)、Maksym YAROSHENKOさん(グローバル・スタディーズ研究科 D3)の6名が現地へ渡航し、研究交流に参加、それぞれ20分間の研究発表と、現地博士学生、研究者とのディスカッションを実施しました。
初日の第1部“Life and Medical Sciences”では生命医科学研究科の池川雅哉教授の基調講演につづき、岡邑さん、小林さんと2名の現地博士学生による心筋症、腫瘍へのアプローチや記憶に関連する脳科学の研究についての発表と議論が行われました。第2部“Hacktivism and War Rhetoric”ではウクライナ出身の留学生であるYAROSHENKOさんが研究発表を行い、テュービンゲン大学のウクライナからの研究者らを交えて「Cyber Influence and War Discourse」をテーマにディスカッションを実施しました。
ディスカッションを行うMaksym YAROSHENKOさん
2日目の第1部“Media Studies”では、Susanne MARSCHALL教授の映像作品から「色彩」を分析するKinematoGrammの研究に関する基調講演に続き、足立さんと現地博士学生が「Color」に関する異なる分析の研究の発表と議論を実施しました。
第2部“Social Sciences”では郭さんとKHANさん、現地博士学生2名がそれぞれ発表し、AI翻訳、ポピュリズムや国家アイデンティティなど、現代社会課題をとりあげた研究発表と議論を実施しました。
研究者からの助言や学生同士の質問やコメントから新たな気づきや、個々の研究力向上につながるディスカッションの他、関連するラボ訪問を行うなど、テュービンゲン大学との研究交流の発展が期待できる取り組みとなりました。
研究発表を行う足立潤治さん
研究発表を行う郭文静さん
今回の研究交流はSPRINGプロジェクトでの「国際性の涵養」を図る挑戦的な取り組みでしたが、大変実りの多い機会となった点について、テュービンゲン大学からも評価いただくことができました。参加した博士学生には、今回の交流で築いたネットワークを大事にして、更なる研究交流やグローバルな取り組みに今後も挑戦していただきたいと考えています。
テュービンゲンの校訓である「Attempto」=「われ挑む」文字の下で